風評被害対策では早期発見が重要な理由｜被害が拡散してしまう理由も紹介

更新日 : 2022-11-11

風評被害対策では早期に発見することが重要であると知っていますか？

この記事では「風評被害では早期発見が重要な理由」について解説していきます。結論、風評被害は早期に発見して、かつ風評被害の原因を突き止めることが重要です。

風評被害対策を検討する際、わかりづらい「風評被害の早期発見」を調査した結果をまとめたので、ぜひ見ていただければと思います。

その他にも「風評被害」の説明や、「風評被害での影響」について説明していきたいと思いますので、ぜひこの記事を読んで風評被害対策としての早期発見を知っていただければ幸いです。

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風評被害とは？

風評被害とは、根拠のない噂やデマなどにより及ぼされる影響のことです。企業であれば、ブランドイメージや経済的利益に大きな損害がもたらされます。
また、個人の場合は人間関係や家族関係に大きな亀裂をもたらしたり、就職活動に影響する場合もあるでしょう。

多くの場合、何らかの事件や事故が発生した後にメディアの報道や口コミにより無関係な企業や個人に悪いイメージが結びつけられてしまうケースが多いです。風評被害をもたらす情報の例として、以下のものが挙げられます。

掲示板やSNSの悪評
検索エンジンのネガティブワード
マスコミによる偏向報道
誤解を招く統計データ
人の噂

元となる情報源の正確性に関わらず、誤った情報が拡散されることが原因となるケースが多く、対処のためには事実を拡散し対抗する手段が必要となります。

風評被害の影響

風評被害を受けている場合、対処を遅らせたり、放っておいたりすると悪影響が拡大してしまい危険です。風評被害の主な影響に以下の3つが挙げられます。

ブランドイメージが悪くなる
ユーザーに不信感を持たせてしまう
契約解除などになってしまう

ブランドイメージが悪くなる

企業が風評被害を受ける場合、ブランドイメージが悪くなることは大きな悪影響になります。

例えば、企業の風評被害には以下のようなものがあります。

製品の品質が悪い
原料を偽装している
サービス対応が悪い
従業員が違法行為をしている
経営者が犯罪者と同姓同名であり、本人と言われる
企業が反社会的勢力と関係性があると言われる

このような風評被害は、企業のイメージに大きなダメージを与えます。その結果、競合他社とブランディングで競争する面においても大変不利となってしまうでしょう。

ユーザーに不信感を持たせてしまう

ブランドイメージが悪くなると、ユーザーに不信感を与えることとなります。現代では、特定の製品やサービスの購入を検討する前に、ネットで口コミを調べる人も少なくありません。
その際にこのような誹謗中傷を目にするなら、利用を躊躇ってしまう原因となります。

情報の真偽を問わず、不信感のある情報に触れると、もっとクリーンなイメージの他社製品を利用した方が安全であると考えるかもしれません。このようなユーザーが増えると、企業の利益に大きな損害を与えることとなります。

契約解除などになってしまう

企業への風評被害は、既存顧客にも影響を与えます。特に月額・年間会員など長期的な利用契約をしている体系のサービスの場合、風評被害による噂は、顧客が利用停止を検討するきっかけとなり得ます。

長期的な利用を計画している顧客の場合、安心感を持って利用を続けられるサービスを求める傾向が高いでしょう。結果として契約解除が相次ぐなど、企業に安定した利益をもたらしていた固定顧客離れを招くことになるかもしれません。

風評被害では早期発見が重要な理由

風評被害対策において重要なのは、早期発見し、早いうちに適切な対処を取ることです。

それには以下の3つの理由があります。

早急な対策で拡散を抑えることができる
風評被害の原因を突き止めやすくなる
会社への影響を最小限にできる

早急な対策で拡散を抑えることができる

風評被害は拡散されることで被害を大きくします。そのため、間違った情報が発信されてからできるだけ早く対策をとり、情報が広く拡散されないようにすることが大切です。

例えば、1つの掲示板で1人が悪意ある書き込みをした内容が、他の掲示板でもコピペされたり、SNSで発信されてあっという間に拡散するというケースがあります。

拡散が広がって一定期間が経つと、ネガティブワードがサジェストに上がったり、その情報に関連したサイトページが検索の上位に上がったりするようになります。そうなると、元々の拡散元となったツールを日常的に利用するユーザーだけではなく、偶然ネット検索をしていたユーザーなど不特定多数の目に留まることに。

人は多くの場所で同様の内容の情報を目にすると、それが確定情報であるかのように思い込みやすいものです。そのため、1つの誤った情報が大きく拡散される前に被害を抑えることは重要と言えるのです。

風評被害の原因を突き止めやすくなる

早期発見し対策を取るなら、風評被害がなぜ始まったのか、その原因を突き止めやすくなるというメリットもあります。風評被害は個人から発信されるものもあれば、メディアの報道が原因である場合もあります。

原因が何かによって、対処方法も変わってくるため、原因を突き止めることは重要です。風評被害が始まるきっかけの例として以下のようなケースが挙げられます。

掲示板やSNSで悪意あるコメントが書かれる
自社を中傷するサイトが検索エンジンのトップにのる
マスコミの憶測や偏った報道
従業員による不適切なSNS発信

大きな範囲で拡散されてしまった後では、元々の発信源となった場所を見極めることが難しく、対処にも困難を極めることとなります。
そのため、風評被害の発信が行われた初期段階で早期発見し、原因となっている情報源に向けて直接対策を取ることが必要でしょう。

会社への影響を最小限にできる

風評被害に対する対処を遅らせれば遅らせるほど、会社への被害は広がっていきます。風評被害をそのままにしていると、虚偽の内容にも関わらず、事実であるため沈黙している、というイメージを伝えることにもなりかねません。

長期的に対策を取らなかった場合、会社には以下のような影響が及ぶことになります。

新規顧客が利用しなくなる
既存顧客の解約
企業のブランドイメージの墜落
就職希望者離れ
世間体にさらされる従業員のストレス増加

長期化すれば、風評被害の内容を信じてはいない既存顧客や社員であっても、会社側の対応の悪さに不満が溜まり、解約や離職を招く可能性もあります。
そのため、会社への影響が最小限なうちに早期の対策を取ることは必須でしょう。

風評被害が拡大してしまう原因とは？

風評被害が拡大してしまうのには、以下のような3つの原因があります。

知識不足から適切に対応できない
ネットで急激に拡散されてしまう
会社が立場を示していない

知識不足から適切に対応できない

企業によっては、ネットリテラシーが低く、ネット上の風評被害を受けた場合の対策方法がわからないケースもあります。知識不足のため適切に対応できず、被害が悪化していくのを止められないという事態が起こってしまうのです。

日頃から自社サイトのマーケティングなどに力を入れていない企業の場合、風評被害が起きていることに気づかない場合さえあります。原因がわからないまま、顧客数や販売数の減少などが起こり、気づいた時にはすでにネガティブ情報が対処が難しいほどに拡散されているというケースもあります。

また、検索ワードにネガティブなキーワードが上がっているのは知っているが、どう対策したらいいのかわからない、ということもあるでしょう。

社内に十分な知識を持つ人材がいない場合でも、そのまま放置するのではなく、外注するなどの施策をとり、適切な対応を取ることが必要となります。

ネットで急激に拡散されてしまう

ネットでネガティブ情報が拡散されるスピードは非常に速いです。特にセンシティブな内容であればあるほど、多くの人の好奇心をくすぐり、あっという間に拡散されることとなります。一個人の何気ない呟きなどが、1日のうちに拡散され人気インフルエンサー並みに注目を集める場合も少なくありません。

一度悪い意味で注目を集めてしまうと、真偽を問わずその情報を修正することが困難になります。古くから、口コミや噂による風評被害は存在しましたが、近年ネットの登場によって拡散のスピードは著しく変化しました。

そのため、風評被害対策も時代の変化に応じたものであるべきと言えます。

会社が立場を示していない

ネットリテラシーの高いユーザーの場合、風評被害に該当する情報を目にしたとしても、公式情報を確認し自分の目で見分けるケースも多いです。企業の公式サイトで噂をはっきりと否定したり、根拠となる事実をしっかり提示したりしていると、風評被害が鎮火する場合も少なくありません。

会社がしっかりと立場を示していると、風評被害が拡散されている過程の中でも良識あるユーザーが公式見解を引用し、正しい情報を拡散してくれる場合さえあります。一方、企業側が何も発信をしていないと、良識あるユーザーも判断材料がなくネガティブ情報を否定できない状況となります。

また、ネガティブ情報そのものを信じなかったとしても、トラブル発生に真摯な対応をしない会社としてのイメージを与えることにもなりかねません。会社の対応に対する不満がたまると、味方でいてくれた既存顧客や社員などの不満を溜めることにも繋がるでしょう。

そのため、風評被害を受けたなら、被害が拡大しないうちに会社としての公式な立場を表明することは重要です。

風評被害を受けたらどうすればいいの？

風評被害を実際に受けた場合には、どのような対策方法があるのでしょうか？ここでは、以下の主な対策方法3つをご紹介します。

弁護士に相談する
自社HPなどで正しい情報を発信する
逆SEO業者に依頼する

弁護士に相談する

かなり悪質な内容の誹謗中傷の場合、弁護士に相談することができます。名誉毀損や虚偽告訴罪は刑法が定める犯罪の一種であり、改善されない場合は最終的な手段として裁判所に訴えることも可能です。

しかし、裁判を起こす前の段階であっても弁護士に相談することにはメリットがあります。

悪質な書き込みをした個人やサイトの管理者に関する情報開示を求める、発信者情報開示請求はその手段の1つです。発信者情報開示請求は法的な手続きに則って行う必要があり、弁護士に相談するとスムーズです。弁護士の中でもネットの誹謗中傷を専門とする弁護士がいるので、実績の多い弁護士事務所を探すようにすると良いでしょう。

自社HPなどで正しい情報を発信する

風評被害が起きたなら、企業としての公式情報を発信することも大切です。自社HPなどで、虚偽の内容に対する声明をいち早く公開するようにしましょう。

風評被害に対する対応の迅速さは、企業としての信頼度をアピールする機会とも言えます。

逆SEO業者に依頼する

逆SEO業者に依頼し、ネガティブなキーワードの検索順位を下げたり、他のキーワードが表示されやすくなるようにしたりできます。

これらのSEO施策はアルゴリズムに対する知識が求められるため、自分で行うことは難しく、業者に依頼するのがおすすめです。

風評被害を早期発見する方法とは？

風評被害が広範囲に拡散されないうちに対処するためには、早期発見が重要です。早期発見するためには、以下の3つの方法が有効でしょう。

SNSで自社に関連するKWを入力する
検索エンジンのサジェストを細かく確認する
ユーザーからの声に耳を傾ける

SNSで自社に関連するKWを入力する

自社に関する噂をいち早く拾うため、定期的にネットパトロールとも言える作業を実施することは大切です。SNSで自社に関連するKWを入力し、ネガティブな情報が出回っていないかを確認します。

SNSでは、不特定多数のユーザーが日々新しい発信をしており、1つのコメントが急速に注目されることも少なくありません。そのため、このような検索をこまめに行うことは大切です。

検索エンジンのサジェストを細かく確認する

検索エンジンのサジェストとは、自社名を入れたときに関連キーワードとして提案される単語です。Googleやyahooなどの主要な検索エンジンの検索欄に自社名を入れた時、ネガティブなワードが表示されないか確認しましょう。

また反対に、「商品ジャンル　ネガティブワード」などのサジェストに自社名が上がってこないかの確認も大切です。

ユーザーからの声に耳を傾ける

ユーザーからの直接の声も風評被害の早期発見に役立ちます。例えば、自社製品について安全性を疑う問い合わせが急に増加するということがあるかもしれません。

その場合、当該製品についての虚偽の噂が広まっている可能性があります。ユーザーからの声に丁寧に耳を傾けるなら、世間でどのような声が広まっているのかを聞き取る重要なチャンスになるでしょう。