オウンドメディアでブランディングができる?方法や成功事例を詳しく紹介
オウンドメディアでブランディングができることを知っていますか?
この記事では「オウンドメディアのブランディング」について解説していきます。結論、オウンドメディアでのブランディングは背景・ストーリーが重要です。
オウンドメディアを検討する際、わかりづらい「ブランディング」を調査した結果をまとめたので、ぜひ見ていただければと思います。
その他にも「オウンドメディア」の説明や、「ブランディングの成功事例」について説明していきたいと思いますので、ぜひこの記事を読んでオウンドメディアのブランディングについて知っていただければ幸いです。
また「コーポレートブランディング」について知りたい方は、こちらで解説を行っていますのでぜひ確認してみてくださいね。
オウンドメディアはブランディングに活用できる?
オウンドメディアは、ブランディングに活用できます。ブランドのイメージを向上させる効果を感じている企業も多く、積極的に活用されるようになってきました。
オウンドメディアが登場する前は、広告を使って消費者にアプローチすることが少なくありませんでした。広告はスペースが限られているうえ、興味のない消費者にも届く可能性があります。さらに広告代理店が作成する広告は良い部分だけを並べたものも多く、消費者の心に響かないものもあります。
オウンドメディアであれば、自分たちの言葉でブランドに込められた思いを伝えることが可能です。
さらにオウンドメディアを訪れる人は元々そのブランドに興味のある人が少なくありません。効率よくブランディングすることも可能で、メリットを感じられるでしょう。
オウンドメディアのメリットとは?
オウンドメディアのメリットは様々ですが、ここではオウンドメディアのメリットとしてあげられることが多い、以下の3つについて紹介します。
- 顧客ロイヤルティの向上
- 長期的な資産
- 広告宣伝費を削減
顧客ロイヤルティの向上につながる
オウンドメディアは、顧客ロイヤルティの向上も目指せます。
オウンドメディアを使うことで、企業と消費者が双方向にコミュニケーションを取ることが可能です。消費者がブランドのファンになることも多く、顧客が優先して自社ブランドを購入してくれる確率を高められるでしょう。
長期的な視点で考えると、大きなメリットになります。
長期的な資産として構築できる
オウンドメディアは、記事がネット上に積み立てられます。
SNSやメルマガでの発信はその場限りになってしまいますが、コンテンツ資産として長期的に活用できるでしょう。過去に掲載した記事も新規顧客が見てくれる可能性もあります。
蓄積した記事は、
- 他のメディアにも利用する
- 営業ツールにする
- イベントで使う
など様々な活用方法も検討可能です。繰り返し利用することもできるので、記事を蓄積していけば手間暇かけずに効果的なブランディングができるようになるでしょう。
広告宣伝費を削減できる
オウンドメディアは、自社で運営することも可能です。
広告を出すよりも、大幅に広告宣伝費を削減できるでしょう。また中長期的な視点で考えると、記事が集まれば広告を使わずにブランドの宣伝ができます。
広告宣伝費に悩んでいるという企業は、オウンドメディアを検討してみるといいでしょう。
オウンドメディアでブランディングをする優位性とは?
オウンドメディアがブランディングに効果的であることがわかりました。オウンドメディアでブランディングをする優位性は、5つあります。
- シェア・拡散されやすい
- SEOでリーチできる層が拡大する
- 会社としての信頼性の担保になる
- 共感ポイントを創出できる
- 発信できる情報量が多い
それぞれを詳しく見ていきましょう。
シェア・拡散されやすい
オウンドメディアの記事は、シェア・拡散されやすいです。
そのため手間をかけずに、ブランドの認知度を上げることもできます。ユニークな記事を作成して注目を浴びれば、読み手は頼まずともシェア・拡散をしてくれます。
その結果、自社商品の売り上げを向上させることも夢ではありません。思わず誰かに共有できるようなオウンドメディアを目指すといいでしょう。
SEOでリーチできる層が拡大する
SEOとは、検索エンジン最適化のことです。
リーチとは、広告の到達率を意味します。
Googleをはじめとする検索サイトで自社や自社ブランドを検索してくれた人が、オウンドメディアにアクセスしてくれると効果的にブランディングできます。ブランドへの理解や関心が深まり、売り上げに繋げることができるでしょう。
会社としての信頼性の担保になる
オウンドメディアは、会社の信頼性にも繋げられます。
戦略的に自社のブランドイメージをアップさせるコンテンツにすれば、潜在顧客に対してアプローチも可能です。
同業他社やブランドに対しても優位な立場になれるでしょう。会社としての信頼性は、選ばれるブランドになるために大切です。
信頼性を向上させたい場合にも、オウンドメディアの運営は効果的といえるでしょう。
共感ポイントを創出できる
オウンドメディアは、共感ポイントを作ることができます。共感ができれば、SNSでシェアされる確率が上がるでしょう。
共感ポイントを向上させるには、
- 実際にブランドを利用したときの体験談
- 営業中のお客様との会話
- タメになる話
などを意識したオウンドメディア作りが効果的です。思わずいいねをしたくなるようなオウンドメディア運営を心がけてみてください。
発信できる情報量が多い
オウンドメディアは、発信できる情報量が多いものです。広告はスペースや予算が限られていますが、オウンドメディアは自由にスペースを確保できます。
ブランドに隠された背景や商品製作秘話などを掲載して、ブランドに興味を持ってもらうといいでしょう。今まで紙媒体に広告を出していたという場合も、オウンドメディアの方がより豊富な情報を顧客に伝えられます。
もっと多くの思いを顧客に届けたいと考える場合にも、オウンドメディアを利用するといいでしょう。
オウンドメディアブランディングの成功事例とは?
オウンドメディアの優位性がわかったところで、具体的な成功事例について以下の大手3社をみていきましょう。
- トヨタイムズ
- Red Bull
- THE BAKE MAGAZINE
実際にオウンドメディアブランディングを検討している場合の参考にしてみてください。
トヨタイムズ
まずはトヨタイムズについてです。
概要
トヨタイムズは、自動車大手のトヨタ自動車が手がけているオウンドメディアです。トヨタ自動車はトヨタイムズ以外にもオウンドメディアも運営しています。
トヨタイムズはトヨタ自動車のオウンドメディアの中でも、テレビCMとネットメディアを融合させたオウンドメディアとして注目を集めています。
成功ポイント
- 社内向けの情報もトヨタイムズで積極的に発信した
- 有名俳優を編集長にした
- YouTubeでテレビCMと連動させる内容を発信した
成功の背景
- トヨタが目指す未来が分かりやすい
- クロスメディア戦略が成功
- YouTubeでテレビCMと連動させる内容を発信した
Red Bull
Red Bullをみていきましょう。
概要
Red Bullは、エナジードリンクを販売しているレッドブル・ジャパン株式会社が運営しています。
カテゴリを多くタグ分けしていて、検索機能も充実しているのが特徴。様々なスポーツの記事が紹介されています。
成功ポイント
- チャレンジするスポーツ選手やゲーム選手を応援する内容
- 動画がついている記事も多い
- 記事が豊富
成功の背景
- 自社商品のアピールよりもトップアスリートを紹介する記事が中心
- 様々なジャンルの記事が紹介されている
- スポーツ好きからも支持されている
THE BAKE MAGAZINE
次にTHE BAKE MAGAZINEです。
概要
THE BAKE MAGAZINEは、株式会社ベイクが運営しているオウンドメディアです。
株式会社ベイクはチーズタルトをはじめとするスイーツを製造、販売しています。THE BAKE MAGAZINEでは、スイーツブランドや会社について紹介しています。
成功ポイント
- 記事の画像が分かりやすい
- 製菓関係の仕事も紹介している
- サービスの舞台裏も紹介している
成功の背景
- オウンドメディアからうまく採用に繋げている
- 記事数が多く見所豊富である
- ニュースレターの登録をうまく誘導している
オウンドメディアでブランディングを展開するデメリットとは?
オウンドメディアの良い点をご紹介してきましたが、デメリットもあります。ここでは以下の3つのデメリットを見ていきましょう。
- 運営コストがかかる
- 効果がでるまで時間がかかる
- SEOに左右されやすい
運営コストがかかる
オウンドメディアは、運営コストが0ではありません。
自社で行う場合も記事を書く、運営する人員が必要です。またサーバーの費用や通信費も必要といえるでしょう。
外部に委託する場合は、委託料がかかります。広告に比べてコストは抑えられるものの、ある程度の予算は割く必要があるでしょう。
効果がでるまで時間がかかる
オウンドメディアは、すぐに効果が感じられるものではありません。
場合によっては効果がなかなかでず、打ち切り話も出てくる可能性があります。今すぐ効果を感じたい場合は、別の手段が必要でしょう。
短期的には広告、中長期的にはオウンドメディアという視点が必要です。
複数のメディア戦略を同時進行で行うこともいいでしょう。
SEOに左右されやすい
SEOは、検索サイトの規約に影響されます。
以前は1位だった記事も、規約の改定により上位に表示されないこともしばしばあります。そのため常にSEOの研究や情報収集が必要といえるでしょう。
一定の知識が求められるので、自社だけでは対応できない可能性もあります。知識を持った専用のスタッフを雇用したり、外注したりして対応する必要があるでしょう。
全く知識のないスタッフだけでは、効果を出し続けることは難しいものです。
オウンドメディアでブランディングを展開する際のポイントとは?
オウンドメディアのデメリットをご紹介しました。オウンドメディアでブランディングを展開する際の代表的なポイントを以下の3つ。
- コンテンツ一貫性を持たせる
- ブランドイメージを明確にする
- 商材・商品の背景を意識する
コンテンツ一貫性を持たせる
コンテンツは、一貫性を持たせてください。
コンテンツに一貫性がないと、何をアピールしたいのか分かりにくいものです。閲覧者の心をつかめず、オウンドメディアが失敗してしまう可能性があります。
何を伝えたいのか大枠を決めてから、メディア運営をするといいでしょう。
ブランドイメージを明確にする
ブランドイメージは、明確にしておきましょう。
ブランドイメージがはっきりしていると、顧客ロイヤリティに繋げやすいです。ブランドイメージに共感や好意をもってもらえるように、オウンドメディアでブランディング作りをするといいでしょう。
イメージが頻繁に変わる、一貫性がないと、顧客が離れていく可能性もあります。どのようなターゲットにアピールしていきたいのかを考えて、実施するといいでしょう。
商材・商品の背景を意識する
商材・商品のストーリーや制作秘話など、背景を知りたいという消費者が増えてきました。
オウンドメディアは情報量を多く出せるので、広告では紹介できなかったブランドヒストリーを明かすことも有効といえるでしょう。開発秘話がきっかけで共感を呼び、選ばれる理由に繋げることもできます。
他では明かしていないような苦労話をオウンドメディアで公開し、シェアや拡散を狙う方法も有効的です。商材・商品の背景は会社の信頼性にも繋がるので、積極的にオウンドメディアで発信してみてください。
オウンドメディアのブランディングについて理解しよう
この記事の結論をまとめると
- オウンドメディアはブランディングに活用
- 拡散されやすく、会社の信頼性向上にも繋げられる
- トヨタイムズが成功している事例
- コストがかかり、すぐに効果がでないというデメリットがある
- コンテンツに一貫性を持たせることが大切
オウンドメディアのブランディングはすでに成功した事例も多く、導入を検討している企業も少なくありません。今回の記事を参考に、オウンドメディアのブランディングについて理解を深めてみてください。