ミドルブランドとは?ミドルブランド戦略の目的や成功させるポイントについても紹介
ミドルブランドについて知りたいと悩んでいませんか?
この記事では「ミドルブランド」について紹介していきます。
結論、ミドルブランドは、ハイブランドよりも安くローブランドよりも高い、ミドルプライスゾーンを狙っているブランドのことを指します。
他にも「ミドルブランド戦略の目的」や「ミドルブランド戦略を成功させるポイント」についても解説します。
ぜひ今回の記事を参考に、ミドルブランドについて理解を深めてみてください。
また「コーポレートブランディング」について知りたい方は、こちらで解説を行なっていますので、ぜひ確認してみてください。
ミドルブランドとは?
ミドルブランドとは、ハイブランドとローブランドの中間ブランドのことを指します。
ハイブランドに比べてファンとなっているユーザーが少ないですが、ある程度の顧客は獲得しているため、安定した経営を行うことにもつながります。
ミドルブランドとして歴史を積み重ねることによって、ブランドとして信頼・信用を維持し続けることが可能です。
しかし、価格競争を繰り返してしまう傾向にあるため、値下げの常態化にならないように、あらかじめ注意が必要です。
実際に、値下げをして売上を作り出すビジネスモデルは、人件費削減や経費削減などによって、企業全体の士気が下がってしまうリスクも挙げられます。
ミドルブランド戦略の目的
ミドルブランド戦略の目的を理解しておくことで、自社に合ったブランディング戦略かどうか確認することにもつながります。
具体的なミドルブランド戦略の目的については、以下3つが挙げられます。
- 差別化
- コスト削減
- ビジネス機会の増加
それぞれの項目について紹介してきますので、ミドルブランド戦略の実施を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
差別化
ミドルブランド戦略を行うことによって、知名度や信頼度を高めることができ、競合他社との差別化を図ることができます。
価格ではなくて、ブランドとしての価値を高めることができ、自社ブランドを選び続けることにも繋げることが可能です。
ユーザーニーズを把握することはもちろん、他社にはないオリジナリティが必要不可欠になるため、専門業者に依頼することで効率よくブランド戦略を行うことができます。
また、オリジナリティを確立することによって、他社からの新規参入を防ぐことができ、長期的に有利な市場を築くことにもつながります。
コスト削減
ミドルブランド戦略を成功させることによって、広告宣伝のコストを削減することが可能です。
多額の広告費を使用せずに、商品やサービスの存在を認知させることができるメリットが挙げられます。
また、リピート率の向上も期待することができるため、安定して集客を行うことができます。
このように、さまざまな要素からコスト削減を行うことができます。
ビジネス機会の増加
ミドルブランド戦略を行うことによって、ビジネス機会の増加の効果を期待することができるため、既存事業はもちろん、新規事業の成長を目指しやすいメリットが挙げられます。
実際に、ブランド力が少ないベンチャー企業に比べて、ある程度ブランド力を持っている企業の方が、新規事業は成功しやすい傾向があります。
事業拡大を目指している企業については、ミドルブランド戦略を行うことで、効率よく事業拡大を目指すことにもつながります。
ミドルブランド一覧
ミドルブランド一覧については、以下のとおりです。
- COACH(コーチ)
- Chloe(クロエ)
- SHIPS(シップス)
- BEAMS(ビームス)
- FURLA(フルラ)
- ケイトスペードニューヨーク
- UNITED ARROWS(ユナイテッドアローズ)
- トリバーチ
- Yohji Yamamoto(ヨウジ ヤマモト)
- MICHAEL KORS(マイケルコース)
下記にて、それぞれのミドルブランドに紹介してきますので、ぜひ参考にしてみてください。
1.COACH(コーチ)
COACH(コーチ)は、1941年に革小物工房としてアメリカのニューヨークで誕生したミドルブランドです。
お手頃な価格設定に関わらずに、上品なデザインが特徴的で、多くのユーザーから支持を集めています。
また、手の届く高級品とされており、絶妙なポジションを作り上げることに成功したブランドと言えるでしょう。
最近では、デザインーが一新され、若者からの支持も集めており、幅広い年齢層が利用しているブランドです。
2.Chloe(クロエ)
Chloe(クロエ)は、1952年に創業したフランスの名門ブランドです。
基本的に女性専用の用品を取り扱っており、バッグはもちろん、アクセサリーや服などの幅広い商品のラインナップが挙げれます。
デザインに派手さは感じることができませんが、レザーの質感を活かした高級感のあるデザインなど大人の女性を演出することが可能です。
実際に、日本の芸能人や海外セレブも多く使用しており、非常に人気があるミドルブランドと言えるでしょう。
3.SHIPS(シップス)
SHIPS(シップス)は、老舗セレクトショップとしても人気が高いファッションブランドです。
アパレル以外にも、クリーニング業務も行なっており、「ウォーター・ウォッシュ・クリーニング」という洗濯方法を採用しており、人気が高くリピーターも多くいます。
取り扱っている商品は、おしゃれで大人の雰囲気を出すことができる服や小物を多く取り扱っています。
最近では、オシャレなカフェなども経営しており、幅広い事業を行っており、注目を集めているミドルブランドと言えるでしょう。
4.BEAMS(ビームス)
BEAMS(ビームス)とは、1974年に創立したセレクトショップで、BEAMSオリジナル商品はもちろん、コラボレーション商品やセレクト商品など幅広いラインナップがあるブランドです。
国内で150店舗以上も展開しており、知名度の高さは日本有数のミドルブランドと言えるでしょう。
「人々のライフスタイルをトータルで充実させる」というコンセプトで運営をしており、ユーザーニーズに合った商品が多く取り扱っている特徴があります。
近年では、シンプルなアイテムを扱う量が増えてきており、これからのBEAMSの動きにも注目を集めています。
5.FURLA(フルラ)
FURLA(フルラ)は、1927年にイタリア・ボローニャで設立され、現在では世界中に店舗展開している人気ブランドです。
20代を中心に若い女性に人気が高い傾向があり、カラーバリエーションが豊富で、上品でシンプルなアイテムを多く取り扱っています。
また、フルラのバックは1万円代から購入するものが多くあり、リーズナブルな価格帯を再現しているため、若い女性のニーズを答えていると言えるでしょう。
時代の流れに合わせてデザインが多種多様にあるため、流行に敏感な女性におすすめのミドルブランドです。
6.ケイトスペードニューヨーク
ケイトスペードニューヨークは、1993年1月にニューヨークで設立されたブランドです。
「情熱に満ち溢れたカラフルな世界」をコンセプトにしており、シンプルなデザインはもちろん、遊び心が現れているデザインのアイテムも多く取り扱っています。
設立当初は、バッグのみを販売していましたが、時代の流れに合わせて靴や時計、インテリア雑貨など幅広い商品を取り扱っています。
また、プライベートから仕事用にも使うことができるデザインの商品が多くあるため、他のブランドに比べて汎用性が高いメリットも挙げられます。
7.UNITED ARROWS(ユナイテッドアローズ)
UNITED ARROWSY(ユナイテッドアローズ)は、日本最大のセレクトショップとして人気が高いミドルブランドです。
20代後半から50代を主なターゲットとしており、ビジネス系やドレス系を中心に展開しており、他のセレクトショップに比べて大人の雰囲気が特徴的と言えるでしょう。
高品質でスタイリッシュな商品が多く取り扱っているため、幅広い年齢層から人気を集めています。
また、オリジナリティがある商品を提供できるように工夫を続けている特徴があります。
8.Tory Burch(トリバーチ)
Tory Burch(トリバーチ)は、2004年にアメリカのニューヨークで設立され、現在では世界各国に1,000店舗以上を展開しているミドルブランドです。
利用しているユーザーは20~30代の若い世代が中心となっており、スマートでシンプルなデザインが多い傾向にあります。
品質の良さも評判が良く、ビジネスシーンにおいても使いやすいメリットも挙げられます。
このように、トリバーチはカジュアルコーデはもちろんですが、フォーマルコーデにも合わせやすいため、大人の雰囲気を出したい女性におすすめのブランドと言えるでしょう。
9.Yohji Yamamoto(ヨウジ ヤマモト)
Yohji Yamamoto(ヨウジ ヤマモト)は、有名ファッションデザイナーの山本耀司が手がけているファッションブランドです。
黒いビッグシルエットが特徴的で、トレンドや時代に流されないファッションを生み出し続けています。
独特な世界観がデザインに表現されており、熱狂的なファンが多くいる特徴もあります。
10.MICHAEL KORS(マイケルコース)
MICHAEL KORS(マイケルコース)は、1981年にマイケルコースが創設したファッションブランドです。
シンプルなデザインと高級感溢れる雰囲気によって、ビジネスシーンで多く利用されている傾向があります。
モノトーンカラーが多くありますが、最近では多くのカラーも積極的に取り入れており、幅広い年齢層から支持を受けています。
ミドルブランド戦略を成功させるポイント
ミドルブランド戦略を成功させるポイントについては、主に以下3つが挙げられます。
- ターゲットを決める
- 差別化できるポイントを考える
- ブランドアイデンティティを決定する
それぞれの項目について紹介してきますので、ぜひ参考にしてみてください。
ターゲットを決める
ミドルブランド戦略の成功率を高めるためには、ターゲットとなるユーザーを明確にすることが重要です。
ターゲットを明確にしておくことで、自社の商品やサービスをどのように伝えれば良いのか決めることにもつながります。
具体的には、年齢や性別などできるだけ詳しく設定することで、より効率的にミドルブランド戦略を行うことが可能です。
差別化できるポイントを考える
差別化できるポイントを考えることによって、自社の商品やサービスに対して独自性を築くことができるため、価格競争を予防することにもつながります。
具体的に差別化できるポイントについては、主に以下が挙げられます。
- 顧客
- 自社
- 競争相手
上記3つの観点から分析・検討することによって、自社ブランドの強みを明らかにすることが可能です。
ブランドアイデンティティを決定する
ブランドアイデンティティとは、ユーザーにどのような価値を提供したいのか明らかにすることを指します。
自社ブランドによってメリットがある戦略はもちろん、ユーザーにとってもメリットがある価値を提供することで、唯一無二のブランドを確立することにもつながります。
また、ユーザーがブランドアイデンティティをイメージしやすいように、デザインやキャッチコピーなどを考察することも重要なポイントと言えるでしょう。
ミドルブランドについて理解を深めよう!
今回は、ミドルブランドについて知りたい方に向けて、ミドルブランドの目的やミドルブランドを成功させる方法について紹介しました。
ミドルブランドの目的については、以下のとおりです。
- ターゲットを決める
- 差別化できるポイントを考える
- ブランドアイデンティティを決定する
また、ミドルブランドを成功させるポイントを把握しておくことで、自社ブランドの独自性を確立しやすく価格競争を防ぐことにもつながります。
今回の記事を参考に、ミドルブランド戦略を実施してみてください。