ブランドアイデンティティとは?設定方法から重要性を徹底的に解説!

ブランドアイデンティティ

ブランド構築において重要なブランドアイデンティティをご存じでしょうか。

ブランドアイデンティティとは顧客にどのようなイメージを抱かせたいかを明確にする軸を指します。

この記事では、ブランドアイデンティティの意味から構成要素、ブランドアイデンティティがもたらす効果をご紹介します。

ブランドアイデンティティを設定しないと競合他社との差別化ができません。
ぜひこの記事を読んで、競合他社との差別化を図りましょう。

ブランドアイデンティティとは

まずはブランドアイデンティティとは何かを深堀していきます。

ここで紹介するのは以下の4点です。

  • ブランドアイデンティティの意味
  • ブランドアイデンティティの構成要素
  • ブランドアイデンティティの重要性
  • ブランドイメージとの違い

順番にご紹介します。

ブランドアイデンティティの意味

ブランドアイデンティティとはブランド戦略を策定する際の軸であり、長期的な施策に一貫性を持たせ市場や顧客に任意の印象を与えるためのものです。

つまり、顧客にどのようなイメージを抱かせたいかを明確にする軸を指します。

長期的に施策を策定する際に軸がないと、都度方向性が変わってしまい顧客に特定の印象を与えられません。

そこで事前に軸を定め、一貫性を持たせる必要があります。

ブランドアイデンティティの構成要素

ブランドアイデンティティの構成要素は4つに分類できます。

  • フィロソフィー
  • ベネフィット
  • 属性
  • パーソナリティ

順番にご紹介します。

フィロソフィー

フィロソフィーとはブランドアイデンティティの最も根幹を構成する要素です。

フィロソフィーは3つの視点から構成されます。

  • ミッション
  • ビジョン
  • バリュー

順番にご紹介します。

ミッション

ミッションとは、企業が果たすべき使命です。

何のためにこの企業はあるのか、どのような世界を実現したいのかを表します。

また、ドラッカーは自身の書籍で以下のように記しています。

リーダーが初めに行うべきは、自らの組織のミッションを考え抜き、定義することである

非営利組織の経営:1900 ピータードラッカー

ミッションを明確にすることで、会社が行うことを見つけ出し具体的な目標の設定や行動が行える状態にします。

ビジョン

ビジョンとは将来ありたい姿、理想像のことです。

ミッションを実現するために何を行えばいいか考えた際に、ダンカン的にどのように追求するかを考えると見えてきます。

また、最終的なゴールというよりは中長期的なゴールをビジョンに設定することが多いです。

理想像を明確にすることで、組織の人間や顧客を巻き込んでいきましょう。

バリュー

バリューとは価値観や行動指針です。

組織の規則などを定める際の柱となります。

組織の価値観を明確にすることで、それぞれがビジョンに向かい、ミッションの実現につながるでしょう。

また、組織の一人一人がバリューを基に行動できると、組織が与えたい価値を提供できます。

ベネフィット

ベネフィットは利益や恩恵といった意味を持つ英単語です。

マーケティング用語では「商品やサービスを通じて顧客が得られる良い体験や効果」を指します。

ベネフィットは4つに分類可能です。

  • 機能的ベネフィット
  • 情緒的ベネフィット
  • 自己表現ベネフィット
  • 社会的ベネフィット

順番にご紹介します。

機能的ベネフィット

機能的ベネフィットとは、商品やサービスの機能面によるベネフィットです。

「便利」や「時短」など、ベネフィットの中でも商品やサービスの機能と直接関係する部分を指します。

スマートフォンの機能的ベネフィットは以下の通りです。

  • 簡単に連絡できて便利
  • 軽くて持ち運びやすい
  • すぐに情報にアクセスできる
情緒的ベネフィット

情緒的ベネフィットとは、商品やサービスによって得られる感情や感覚に得られるベネフィットです。

「楽しい」や「高級感」など、ベネフィットの中でも利用者の感情や感覚に関係する部分を指します。

スマートフォンの情緒的ベネフィットは以下の通りす。

  • すぐに連絡できて安心
  • iPhoneは見た目がクールで所有欲を満たす
  • YouTubeが見れて面白い
自己表現ベネフィット

自己表現ベネフィットとは、商品やサービスによって可能になる自己表現に関するベネフィットです。

「自由な時間が伸びる」や「充実した生活」など、利用者の人生や生活スタイルに与える部分を指します。

スマートフォンの自己表現ベネフィットは以下の通りです。

  • SNSで写真を発信する
  • なりたい髪型を検索する
  • 自己研鑽の方法を調べる
社会的ベネフィット

社会的ベネフィットとは、商品やサービスを受けたことによって、周囲から称賛を得られるだろうと感じるベネフィットです。

「持っているとお金持ちと見られそう」や「褒められそう」など、利用者の周りからの評価に与える部分を指します。

スマートフォンの社会的ベネフィットは以下の通りです。

  • iPhoneをもっているとステータスに感じる
  • iPhone 14 Pro Maxをは最高級モデルのため、周りに持っている人がいない

属性

属性とは商品やサービスが持つ特性です。

主に客観的、定量的に示せる事実を指します。

例えば、ある商品は「効率化につながる」と売り出したとしましょう。

これでは、何の効率が上がるのか、どのくらい上がるのか分かりません。

そこで、商品に定量的な属性を加えます。

例えばある商品がドライヤーだったとしましょう。

売り文句が「風量が従来のモデルの1.5倍となり、髪を乾かす時間が50%削減できます」となると、客観的な事実が加わり、説得力と安心感が増します。

このように、ブランドアイデンティティの妥当性を示す根拠や事実が属性です。

パーソナリテイ

パーソナリティとはブランドに人間的な特性を持たせることです。

人間的な特徴とは「優しい」「おだやか」などを指します。

ブランドのパーソナリティは他社と差別化を図る上で重要な要素です。

人同様、ブランドにも特徴を持たせることでより身近に感じてもらえます。

また、定めたパーソナリティにユーザーが自身を重ねたり共感できるかを考慮しましょう。

パーソナリティを定める代表的なフレームワークを2つご紹介します。

  • ディメンションフレームワーク
  • アーキタイプフレームワーク

順番にご紹介します。

ディメンションフレームワーク

ディメンションフレームワークはブランドパーソナリティを5つに分類し、自社ブランドがどの属性に属するかを考えるフレームワークです。

自社ブランドを想起する単語を3~5単語決めます。

決めた単語が以下5つのどの属性に属するかを考えて分類しましょう。

  • 誠実
  • 刺激
  • 能力・適正
  • 洗練
  • 頑丈

決めた単語が最も多い属性が自社ブランドのブランドパーソナリティです。

属性は1つに絞る必要はありません。

しかし、多岐に渡るほどパーソナリティが薄くなり、設定する意味がなくなります。

多くても2つに絞れると良いでしょう。

アーキタイプフレームワーク

アーキタイプフレームワークはブランドが望む”顧客像”からブランドパーソナリティを設定するフレームワークです。

12の分類と価値観、その価値観を持つパーソナリティが目指す最終地点を細かく分類しています。

アーキタイプフレームワークでは以下12つの属性に分かれます。

  • お人好し
  • 賢明な人
  • 探検家
  • 反抗者
  • 奇術師
  • ヒーロー
  • 愛好者
  • 冗談を言う人
  • 通常な人
  • 介護をする人
  • 支配者
  • クリエイター

ブランドアイデンティティの重要性

現在、市場には多くの商品やサービスが溢れています。

その中で自社のサービスや製品を選んでもらうためには、他社製品との明確な差別化が必要です。

さらに、差別化した上で市場のニーズに答える必要があります。

企業がどのように見せたいかを表すブランドアイデンティティは、差別化の軸になるため非常に重要です。

ブランドイメージとの違い

ブランドアイデンティは組織が持つ(目指す)イメージに対して、ブランドイメージは市場や利用者が持つイメージです。

そのため、ブランドアイデンティティとブランドイメージがかけ離れてしまう場合があります。

ブランドアイデンティティとブランドイメージがかけ離れた状態は企業にとって良い状態ではありません。

そこでブランディングを行います。

ブランディングとは、ブランドアイデンティティとブランドイメージを近づける施策です。

そうして2つの乖離を無くし、消費者に組織が持つイメージを与えるのが重要になります。

ブランドイメージについて以前の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。

ブランドアイデンティティがもたらす効果

ブランドアイデンティティとは何か、どのように設定するかを確認したところで、ここからはブランドアイデンティティがもたらす効果をご紹介します。

ブランドアイデンティティがもたらす効果は3つあります。

  • 中長期的な戦略の軸になる
  • 社員の教育やモチベーションに効果がある
  • 自社の強みを顧客に案内しやすくなる

順番にご紹介します。

中長期的な戦略の軸になる

軸を持たず、思いついた施策を連発すると、方向性が定まらず、ブランドイメージがちぐはぐになります。

3~5年先までの中長期の展開を考えながら施策を行っていく場合は、ブランドアイデンティティを軸に検討しましょう。

コロナ禍に伴い、広告に対する反応は鈍くなっています。

だからこそ、ブランド戦略に時間を立て、ブランドアイデンティティを確立しましょう。

社員の教育やモチベーションに効果がある

ブランドアイデンティティを設定すると、自社が提供しているサービスや商品についてより理解が深まります。

なぜなら、既に社内全体で同じ軸を持っており、目的が明確になっているからです。

社内全体が同じイメージを目指していると世間(ブランドイメージ)にも反映されていきます。

結果、社員一人一人がこのブランドを作る一員である自覚が芽生え、モチベーションや一体感が生まれるでしょう。

ブランド戦略は社外への施策と捉えがちですが、社内の結束力に繋がり、一石二鳥です。

社内の結束力に不安がある場合は、ブランドアイデンティティを見直してみましょう。

自社の強みを顧客に案内しやすくなる

自社が提供しているサービスや商品の強みを案内しやすくするためには、普段から頭に残る言葉で訴え続ける必要があります。

そのためにブランドアイデンティティを軸にブランド名やキャッチコピーで訴えておきましょう。

事前にブランディングしておくことで、自社商品やサービスの強みが案内しやすくなります。

ブランディングの結果、長々と魅力を語る必要が無くなり、直観でイメージを抱いてもらうことで購買意欲を刺激になります。

ブランドアイデンティティを確立して軸を持とう

ブランドアイデンティティを確立することで、長期的な利益やブランドイメージ作り上げることができます。

反対にブランドアイデンティティが確率できていないと、ブランドイメージが定まらない可能性があるので、注意が必要です。

まずはブランドアイデンティティを綿密に設定し、社内全体で共有しましょう!