バカッターで炎上を起こしたその後は?事例や対策方法をチェック
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「バカッターで炎上するとその後どうなる?」
「実際に起きた、バカッターってどんな感じ?」
「バカッターで炎上しないように、どのような対策が必要?」
2013年に流行してしまった、バカッターの炎上。
これらによって問題を起こした人は、その後どうなるのか考えたことはありませんか?
そこで本記事ではバカッターで炎上を起こした人の末路や対策方法、事例についても紹介します。
■この記事を読むと分かること
- バカッターが炎上したその後の末路
- 炎上しないための対策方法
- 実際に起きたバカッターの炎上事例
ほかにもバカッターが流行した背景や心理も説明するので、興味がある方はぜひご一読ください。
バカッターの意味とは
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バカッターとは、日本のインターネットにおいて誕生したネットスラング。
「バカ」なユーザーが「Twitter」上で起こす問題を総称し、バカッターと呼ばれています。
2013年に頻発したことで「ネット流行語大賞2013」の4位に選ばれ、産経新聞では同年に新聞の一面として大々的に放送されました。
個人、企業問わず炎上しているバカッターですが、主にアルバイトなど勤務先での悪ふざけが原因となることが多いです。
バカッターが流行ってしまった理由
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バカッターが流行した背景としては、SNSの普及が関係しています。
以前は学生など、一部のコミュニティ内で共有するネットワークだったSNS。
しかしパブリック化したことで、所謂「大人の目」が入るようになりました。
(ここではインターネットモラルの高い人を「大人」と定義します)
ほかにも、SNSの利用率や拡散力が高いなどといった理由もあります。
1.インターネットが普及してSNS利用率が増えているから
バカッターが流行した背景には、SNSの利用率も関係しています。
たとえばICT総研が2013年5月に実施したアンケート調査によると、12,000人のアンケート対象者のうち約55%が何らかのSNSや通話・メールアプリを利用していると回答しました。
Twitterを利用していると回答した人はこのうち39%で、10〜20代の利用率が多くいます。
これがバカッターが流行してしまう1つの要因となりました。
2.拡散力のあるSNSが人気だから
現代のSNSは、拡散性を重視したようなアルゴリズムであることが多いです。
そのため非常識な行動が瞬く間に拡散されてしまうのも、バカッターが流行してしまった理由といえます。
したがってSNSがなかった時代には、バカッターのような人物がいても大事にはなりにくかったといえるでしょう。
バカッターが店を炎上させる人の心理
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では、バカッターはどのような心理で店や人を炎上させてしまうのでしょうか?
ここからは、バカッターが店を炎上させる人の心理について3つ解説します。
- 世間の反応も内輪受けの延長線だと考えている
- 仲間内での共有のつもりだった
- 注目されたいと考えて模倣する
意図的なものと、偶発的に起こった炎上の2つに分けられます。
1.世間の反応も内輪受けの延長線だと考えている
まずは未成年者の場合など、思考が未熟と考えられる人に多いのが「内輪受けのノリは世間にも通用する」といった心理です。
行動に悪意がないため、炎上後の対応次第ではスムーズに更生するでしょう。
公共の場所でバカッターをしてしまうと損害賠償を請求されることが多いですが、支払い関連などといったトラブルもなく解決しやすいといえます。
2.仲間内での共有のつもりだった
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もっとも多いのが、仲間内で公開したのに外部へ漏れていたという理由です。
アメリカの社会心理学者スタンリー・ミルグラムの研究によると、日本ではおよそ6人の知人を介せば国中の人とつながってしまうことが証明されています。
つまり投稿者(当人)は、非公開のアカウントでバカッターを楽しむといった心理状況だったといえるでしょう。
しかし知人によってパブリックスペースに投稿されたことが、拡散につながって炎上の原因となっています。
3.注目されたいと考えて模倣する
ほかには元々バカッターで炎上した事件を模倣することで、注目を集めて承認欲求を満たす心理の人もいます。
一度起こったバカッターだからこそ、二度目はさらなる注目を集められるといった考えから行動に移す人も。
店自体に何かしらの恨みを持っていて、嫌がらせで炎上させるような人も模倣犯の心理といえます。
2ちゃんねるでも取り上げられた大学生のバカッターが炎上した事件とは
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ここからは、実際に大学生が起こしたバカッター炎上について紹介します。
今回紹介する事例は、以下の2つです。
- コンビニでアイスケースに入って炎上
- ピザーラの冷蔵庫に入ってTwitter炎上
これらは2ちゃんねるでも取り上げられ、2013年ごろに話題になった炎上ばかりです。
1.コンビニでアイスケースに入って炎上
2013年7月、高知県のコンビニ(ローソン)でアイスケースに入った店員の写真がSNS上で拡散されました。
ローソンは該当ケースを撤去、FCの契約解除、公式ホームページで謝罪文を掲載するといった対処をしています。
またアイスケースに入って炎上を起こした本人は解雇され、全従業員への再指導を行ったようです。
2.ピザーラの冷蔵庫に入ってTwitter炎上
2013年、ピザーラ東大和店の女性店員が店の冷蔵庫やシンク内に入り、SNSに写真を投稿して炎上しました。
ピザーラは同日の営業停止、食材廃棄、清掃や消毒を行うなどの対処をして、公式ホームページで謝罪文を掲載しています。
本人はピザーラ以外でも、スーパー(西友)の冷蔵庫へ入ったり商品棚の上に乗ったりなどの迷惑行為が発見されました。
企業のSNSが炎上した事例もある
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企業自体がバカッター炎上を起こすことは少ないのですが、不適切な表現やSNSに関連する事例は数多くあります。
例として、3つ紹介します。
- フライ社によるステマでSNS炎上
- ウォルト・ディズニー・ジャパンによるSNS上での不適切発言が炎上
- トリコ社のサプリ「FUJIMI(フジミ)」薬機法違反でSNS炎上
ほかにも、不適切と感じられるような投稿で多くの企業が炎上しています。
1.フライ社によるステマでSNS炎上
メディア運営会社のフライが、自社商品の「いろはに青汁」を宣伝するために設立したInstagramアカウントが炎上しました。
炎上した原因はInstagramのアカウントが公式のものではなく、29歳の女性ユーザーとしてサイトの宣伝をしていたからです。
これがステマ(ステルスマーケティング)に該当するとして、炎上しています。
2.ウォルト・ディズニー・ジャパンによるSNS上での不適切発言が炎上
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ディズニー作品、不思議の国のアリスの劇中歌であるUnbirthday Song。
こちらの日本語訳である「何でもない日、おめでとう」といった投稿が、原爆の日にされていたことで炎上しています。
該当ツイートは削除され、公式ホームページでも謝罪文が掲載されました。
3.トリコ社のサプリ「FUJIMI(フジミ)」薬事法違反でSNS炎上
トリコ社が提供するパーソナルサプリ「FUJIMI」の販売促進において、表現が薬機法に違反していると炎上しました。
炎上の原因となったキャッチコピー「乾燥知らずのうるおい肌へ」は、症状を解消するといったような表現となっています。
バカッターのその後はどうなる?
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では、炎上してしまった後はどうなるのでしょうか?
実は数多くのバカッターが炎上したことで、その後の流れが確立されています。
異例はあるものの、一般的にバカッターが辿る末路を解説します。
- 店への損害賠償を支払う
- 身内や友人などからの批判を受ける
- バカッターがSNSで拡散されて特定される
- 特定された個人宛に嫌がらせをされる
- バカッターで退学や逮捕されることもある
一瞬のできごとが未来の行いに対する足枷になってしまうことを理解するためにも、一連の流れを説明できるようにしておきましょう。
1.店への損害賠償を支払う
多くのバカッター炎上は、店内で起きます。
したがって炎上後は、店の信頼が落ちたり批判が届いたりすることも。
購入を控えるユーザーも増えることがあり、損害は非常に大きいものとなります。
そのためバカッターで炎上した本人には、店側から損害賠償を請求されるでしょう。
2.身内や友人などからの批判を受ける
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未成年の場合は、バカッターで炎上しても損害賠償の支払い責任は保護者にあります。
そのため、店や弁護士への対応は保護者が負うことになるでしょう。
しかし本人が責任を取れたり保護者の必要がなかったりした際には、身内や友人などから批判を受け疎遠になることも考えられます。
3.バカッターがSNSで拡散されて特定される
基本的には非常識な投稿が発見されると、TVなどで取り上げられる前から拡散されてしまいます。
その後の流れとしては、投稿を見たインターネットに詳しいユーザーが「正義感から犯人の身元を特定する」ことが多いでしょう。
つまり、一瞬で氏名や住所、電話番号といった個人情報が拡散されてしまいます。
場合によっては周囲の情報も漏洩してしまうケースがあるため、本人以外にも身元を特定されることは大いにあるでしょう。
4.特定された個人宛に嫌がらせをされる
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実際にあった事例としては、以下のようなものがあります。
- 大きな事故や事件の犯人として個人情報を晒される
- 勤めている会社宛にクレーム電話が相次ぐ
- バカッターで炎上した本人の配偶者がストーキングされる
- 個人宅宛に大量の高級寿司が着払いで届く
インターネット上ではバカッターの犯人として顔写真が出回ることがあっても、本人と会う機会はありません。
したがって度を越した正義感で、このような嫌がらせと取れる行動を起こす人が多くいます。
5.バカッターで退学や逮捕されることもある
一瞬のバカッター投稿で、退学や逮捕された事例があります。
被害者が多くなるほど事件性が高く、罪は重くなるでしょう。
たとえばコンビニでアイスケースに入った学生は、実際に退学処分を受けてしまったようです。
大学生なら学校の名に傷をつけてしまうため、こういった対処方法は珍しくありません。
バカッターの炎上が起きないようにする対策方法
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さいごに、バカッターの炎上が起きないようにする対策方法を紹介します。
- 雇用する時の契約書に明記しておく
- 社内研修を手厚く行う
- SNSの取り扱い方を学校などでも学ぶ
取り入れられる対策方法を学び、バカッターの炎上を避けるようにしましょう。
1.雇用する時の契約書に明記しておく
バカッター炎上の対策方法、1つ目は雇用時に交わす契約書へ明記することです。
バカッターで炎上するのは、正社員ではなくアルバイトとして雇用している人が多いですよね。
理由は、働き方によって責任の重さが異なり行動にも変化を起こしているからです。
雇用時の契約書に、SNSなどの取り扱いによって店に損害が発生したときの対応を明記しておくと良いでしょう。
2.社内研修を手厚く行う
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バカッター炎上の対策方法、2つ目は社内研修を手厚く行うことです。
社内研修でSNSの取り扱い方を学んだり、炎上事例を紹介したりするだけでも警笛となるでしょう。
また社内研修時に、問題が起きたら損害賠償請求をするといった旨を伝えておくことも効果的です。
3.SNSの取り扱い方を学校などでも学ぶ
バカッター炎上の対策方法、3つ目はSNSの取り扱い方を学校などで学ぶことです。
たとえば2022年には、10代のスマートフォン普及率は93.1%となっています。
そのうち、88.6%はSNSを日常的に利用しているそうです。
したがって学校などでも、SNSの取り扱いを学んだり機会をつくったりすると良いでしょう。
まとめ
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本記事ではバカッターで炎上を起こした人の末路や対策方法、事例についても紹介しました。
バカッターで炎上すると、個人情報から事件の内容まで一生消えないデジタルタトゥーとなります。
これらの情報は、就職や結婚などといった大きなライフイベントを邪魔しかねません。
また法人の場合、意図せずに炎上を起こしてしまえば会社の存続が危ぶまれます。
かならず隅々まで対策して、炎上リスクを抑えるようにしましょう。